連載官能小説『十年後の恩返し』第11回
室内は、たちまち淫らな臭気が覆われていく。
興奮を誘う、こってりとした牝フェロモン臭である。
「玲子さん、このまま続きをさせてください……」
と、懇願するように秀和は告げた。
このまま終わりにするなど、到底できそうにない。
すると、玲子はゆっくりとカラダを起こし……、
「えぇ、続きをしてください。たっぷり愛してください」
と、告げた。
イッたばかりの淫裂に、ペニスを押し当てていく。
体位は正常位。
最初はベーシックな体位でしようと思ったのである。
玲子の足を広げ、そのまま一気にペニスを貫いていく。
――ずぶずぶずぶ。
たっぷりと蜜で濡れているため、挿入はスムーズであった。
すんなりと膣内に入り、内部のヌメヌメとした感触が、ペニス全体に広がっていく。
(うぉ、やっぱり、気持ちいい……、セックスってすごいや)
と、秀和は感じていた。
今日もまた、気持ちいいセックスができる……。
嬉しくて仕方ない。
ゆっくりとペニスを奥の方まで導いていく……。
膣壁をペニスが擦り上げていくと、やはり気持ちいい。
こんな悦楽がこの世には存在するのだと、心の底から嬉しくなるのであった。
「ンンー。あぁん、おち×ぽが入ってきましたぁ」
と、甘い声をあげて反応を示す玲子。
先ほどイッたばかりであるため、そこは敏感になっている。
感度がよくなっているため、些細な刺激でも痛烈に感じるのであった。
秀和はゆるりとしたペースで動き始める……。
膣の最奥を突くように、腰をじっくりと動かしながら、まずは様子を見てみた。
玲子の膣内は、トロリと滑っており、それでいて温かい。
熱いクリームの中にペニスを突っ込んで言うような気分になるのだ。
この途方もない快感に。秀和はただただ驚くばかりである。
「もっと、もっと動いてください。秀和さん……」
「これからたっぷり動いてあげますよ。だから焦らないでください」
セックスも二度目ということもあり、肥田和にも幾分か余力が出てきた。
余裕が生まれたため、冷静になってセックスができるようになったのである。
奥深くまで突き上げると、今度は一転して浅く突く。
これを交互に繰り返していく。
一浅三深の変則的なリズムである。
こうすると、より一層気持ちよくなれるのではないかと、考えていた。
玲子もあまりの快感に目が回るほどである……。
同時に、童貞を卒業したばかりの秀和が、ここまでセックスが上手くなって、驚いたのである。
「んぁ、あぁん、秀和さん、どんどんエッチになっています」
「玲子さんが俺をエッチにさせたんですよ……」
秀和は、自分のペースを守りながら、抽送をしていく。
そして、やや姿勢を前に倒していった……。
同時に、この状態で玲子の乳房を揉み始めたのである。
突かれながら、乳房を揉まれるのは、法外な快感だ。
何というか、フワフワとした気持ちになるのであった。
「玲子さんのおっぱい、すごく柔らかいですよ」
そう。
玲子の乳房は、とても柔らかい。
熟れた果物のように感熟なのである。
そんな熟れきった乳房を揉んでいると、秀和もますます興奮していくのであった。
やがて、秀和は乳首を摘まみ上げ、コリコリと刺激してみたのである。
途端、玲子はビクビクッとカラダを捩らせ、快感のあまり、つんのめった。
「あぁん、ダメェ、乳首は弱いのぉ……」
「乳首も立ってきましたね。興奮してるんですね?」
玲子の乳首は、花の蕾のように硬くなり、プクっと立ち上がった。
それをクリクリと指で摘まみ上げると、途方もない快感が降ってくるのである。
乳首を弄られて、さらに蜜壺を深く抉るように突かれている。
これだけで、玲子は卒倒寸前になっていた……。
継続して秀和はプレイの動きを緩めない……。
とにかく貪欲に、玲子を求め続けるのであった。
ズンズンと、腰を大きくグラインドさせていき、膣の最奥目指してピストン運動をしていくのである。
前日に引き続き、二度目のセックスであるが、とにかく気持ちいい……。
嬉々として、秀和は腰を振り続けるのであった。
やがて、秀和は揉んでいた乳房に顔を近づけていく。
すると、ふんわりとした女臭が漂ってくるのがわかった。
堪らない香りである。
その高貴な香りを嗅ぎながら、彼はカプッと乳房に吸いついた。
そして、赤子のようにチューチューと乳房を吸い始めたのである。
乳房を吸われた玲子は、ビクッと眉間にしわを寄せて、快感を覚えていく。
ゾクゾクとしてしまう。
秀和に愛撫されると、とにかく心地よくなってしまうのである。
「んんぁ、あぁん、秀和さん、おっぱい気持ちいいです」
と、玲子は囁くように言った。
快感が素晴らしく、なかなか声が出てこないのだ。
それを見た秀和は、次いで乳首を甘噛みしてみた。
コリコリと歯を優しく使って、乳首をそっと噛みしめる。
ゴムを噛んでいるような感触が広がっていくのであった。
(玲子さんのおっぱい、堪らないや……。ホント最高だ)
そんな風に思いを馳せながら、秀和は乳房を愛撫していくのであった。
乳房を舐めながら、挿入するというのは、なかなか難易度が高かったりする。
しかし、秀和は少しずつセックスに慣れてきたようである。
器用に乳房を舐めながら、同時にヴァギナを突くことができたのだ。
ズンズンと、勢いよく腰を穿っていくと、それだけで、素晴らしき快感がやってくる……。
貪欲に腰を振り、彼は悦楽を貪っていくのであった。
(よし、ここで変化させるぞ)
と、秀和は意気込んだ。
乳房を舐めるのを止めたのだが、姿勢は前傾にしたまま。今度は玲子の足を大きく上方に持ち上げた。
いわゆる、まんぐり返しという体勢である……。
こうなると、玲子は恥ずかしさでいっぱいになった。
まんぐり返しは、あそこだけでなく、尻穴まで丸見えになってしまう。
全てが覗かれているようで、羞恥心を煽られるのである。
「あぁん、秀和さん、こんな格好をさせて……、んぁ、恥ずかしいですわ」
「でも、気持ちいいんじゃありませんか? その証拠におま×こがキュッと締まりましたよ」
そう。
玲子の淫裂はキュッと締まりを見せたのである。
ペニスを優しく甘締めし、新たな快感を生み出していく。
恥ずかしさもあるが、同時に強い興奮も覚えているようである。
こんなに恥ずかしい体勢にされているのに、どういうわけか興奮してしまう。
玲子のM性が擽られた瞬間でもあった。
秀和は、玲子をまんぐり返しし、その状態のまま、上から下に突き刺すように抽送をしていく。
こうすると、より一層奥まで届くような気がしたのである。
ふと、結合部分を覗く。
すると、淫ら糸が伸びて、いやらしく光っているのがわかった。
その光景を見て、余計に興奮していく秀和……。
ペニスがさらに大きくなったような気がした。
「あぁん、深い……、おち×ぽが奥まで届くのぉ……」
「玲子さんは奥を刺激されるのが好きですよね? だからたくさん突いてあげます」
と、秀和はいい、リズミカルに腰を動かし続けるのであった。
〈続く〉
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