官能小説レビュー 第114回『とろめきの終着駅』

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官能小説レビュー 第114回『とろめきの終着駅』

画像引用元:https://ebook-assets.dmm.co.jp/

こんにちは、蛞睡々です。

今回は、北海道の小さな駅を舞台にした官能小説をご紹介します。

 

その名は――。

 

「とろめきの終着駅」

 

という作品です。

しがない駅で働く主人公と、そこに現れる女性たちとの人情噺になっています。

 

著者は葉月奏太さん。

コチラの作品は、2020年5月に電子書籍版が、竹書房から発売されました。

 

本記事では、「とろめきの終着駅」という作品の、主な構成や見所などをまとめます。

それでは、早速見ていきましょう!

 

□登場人物とストーリー

 

本作品は全5章の構成です。

プロローグやエピローグはつかず、いきなり本編が始まります。

主な登場人物と、詳しい章の構成を見ていきましょう。

 

登場人物

 

  • 高杉謙治(たかすぎけんじ) 北海道の岬近くの駅に勤務している駅員
  • 川越小百合(かわごえさゆり) 36歳の未亡人
  • 三島七海(みしまななみ) 28歳の人妻 北海道に旅行に来ている
  • 西村琴子(にしむらことこ) 鉄道マニアの女性 20歳の大学生
  • 北川亜沙美(きたがわあさみ) 謙治が昔付き合っていた女性 34歳

 

第1章

 

北海道の田舎で暮らす高杉謙治は、岬近くの駅で駅員をしています。

この駅を利用する客は、大体決まっているので、平凡な日々を暮らしていたのです。

 

彼には、川越小百合という幼馴染がいます。

小百合は、謙治の親友の妻なのですが、その親友は亡くなってしまったのです。

 

実は、謙治は小百合に想いを寄せています。

しかし、親友を裏切る真似はできないと、告白せずにいたのです。

 

そんなある日。

見知らぬ女性が駅に現れます。

冬の北海道に来ているというのに、薄着であり、倒れしまうのです。

 

女性の名は、三島七海といい夫の浮気が嫌になり、東京から北海道に一人旅行に来ていました。

ですが、行き当たりばったりできたため、宿の予約をしていません。

 

そこで、謙治が駅の当直室に案内し、彼女を介抱するのです。

自分の悩みを聞いてもらい、落ち着きを取り戻した七海は、謙治に抱き着きます。

 

それを見て、欲望に火が付いた健司は、激しく七海を求めていくのでした。

 

第2章

 

七海を抱いた謙治でしたが、彼女との関係は、この一夜だけでした。

七海の夫から帰ってきてほしいと連絡があり、彼女はもう一度夫を信じる気になったのです。

 

こうして、七海を送り出した謙治は、虚しさに覆われていきます。

そんな中、小百合がやってくるのです。

 

実は、漁師の知り合いから鮭をもらい、一緒に食べてくれる人を探していました。

亡き親友の妻と二人きりで食事。

 

複雑な気分になるのですが、謙治は小百合が好きなので、それを受け入れます。

小百合は、石狩鍋を作って謙治をもてなします。

 

段々いい雰囲気になり、とうとう二人は一線を越えてしまうのです。

今まで我慢した感情が一気にあふれ出し、謙治は貪欲に小百合を求めました。

 

小百合も夫を喪った悲しみを埋めるように、謙治に抱かれることを望むのです。

結果的には、二人は情欲の赴くままに結ばれます。

 

ただ、行為が終わった後、亡き親友に対して申し訳ないと思ってしまい、複雑な気持ちになるのでした。

 

第3章

 

小百合を抱いてしまったことを、謙治は後悔します。

同時に、小百合に会った時、どんな顔をすればいいのかわかりませんでした。

 

実際に、小百合に会うと、少し会釈をするだけで、去ってしまうのです。

謙治は、激しく自己嫌悪に陥るのでした。

 

そんな中、彼の下に新しい女性が現れます。

それは、西村琴子という20歳の大学生です。

 

琴子は、鉄道オタクで名古屋からわざわざ北海道のローカル線を見に来たのでした。

ですが、彼女は男性と話すことが苦手で、謙治に声をかけられて動揺します。

 

しかし、謙治が優しかったので、少しずつ心を開いていくのです。

謙治も鉄道の写真を撮る彼女が素敵だと思えて、食事に誘います。

 

仲良くなった二人は、普通ならそのまま別れるのですが、琴子が帰りたくないと言い出します。

 

その結果、謙治は自宅に招き入れるのです。

そこで、琴子の告白を聞きます。

 

実は、琴子は処女で、それを早く卒業したいと考えているのです。

そして、その相手に謙治を選びます。

 

謙治は、求められていると察し、彼女の願いを聞き入れるのです。

結果的に、琴子は処女を卒業し、自分に自信を持つことができたのでした。

 

第4章

 

琴子とは、セックスをした後に別れました。

朝まで一緒にいるのは、流石によくないと感じたのです。

 

翌日。

琴子が駅にやって来て、お礼を言います。

そして、また会いましょうと告げて去っていくのです。

 

また会う日がもう来ないことを、謙治は察しています。

少し寂しくなった謙治ですが、笑顔で琴子を見送るのでした。

 

そんな彼の下に、かつての恋人である北川亜沙美がやってきます。

謙治は東京で暮らしているとき亜沙美と付き合っていたのですが、東京での生活に疲れて彼女から逃げてしまったのです。

 

亜沙美は東京で結婚していました。

しかし、本当に結婚してよかったのか迷っています。

 

近くに相談できる人間がいなかったので、謙治を頼りにやってきたのです。

謙治は、亜沙美が泊る宿に行き、彼女を励まします。

 

そうしていると、過去の熱愛時代を思い出し、二人は激しく求め合ってしまうのです。

最後に、もう一度謙治に抱かれたいと、亜沙美は願います。

 

それを受け入れた謙治は、亜沙美が好きだった後背位からの体位で、彼女を心地よくさせていくのでした。

 

第5章

 

亜沙美は、謙治に抱かれたことで、吹っ切れます。

結婚した夫を信じてやっていこうと決意を固めるのです。

 

少し寂しさ残りましたが、謙治もそれが一番いいと察します。

ただ、謙治には問題が残っていました。

 

それは、小百合との仲の問題です。

行きずりでセックスしてしまい、それを後悔しています。

 

ですが、謙治は亜沙美のことを見て、励まされるのです。

その結果、自分の気持ちを正直に伝えようと、小百合を呼びました。

 

そこで、好きだから、残りの人生を俺と一緒にいてほしいと告白します。

すると、小百合もその答えを待っていました。

 

実は、彼女も謙治からの告白を待っていたのです。

二人は、いい雰囲気になると、激しく求め合います。

 

天国にいるかつての親友に、これからは俺が小百合を守っていくと告げ、決意を固めるのです。

そして、濃密なセックスを続けて、二人は結ばれていきます。

 

採取的に、二人は結婚して仲良く暮らしていくところが描かれたところで、物語は終わりを迎えるのでした。

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□色々な女性が登場する連作短編集

 

本作品は、全5章の構成になっています。

基本的に、1つの章に1人の女性が登場する構成です。

 

したがって、色々なタイプの女性が登場します。

例えば――。

 

  • 憧れている未亡人
  • かつての恋人
  • 鉄道オタクの処女

 

など、幅広いバリエーションが魅力です。

ただ、この作品は、謙治と小百合というカップルに重きが置かれています。

 

そのため、この二人の描写が幾分か多めです。

二人の恋の前段階として、色々なヒロインが、謙治を求めるという設定になっています。

 

色々なシチュエーションがたのしめるので、満足度は高めと言えるでしょう。

 

□ベテラン作家の円熟の作品です

 

著者の葉月奏太さんは、ベテランの官能小説家です。

2014年に、「二階堂家の兄嫁」という作品で「21世紀最強の官能小説大賞」の優秀賞を受賞されています。

 

人気作家らしく、安定感のある作品であるといえるでしょう。

プレイ内容は、至ってノーマルなので、これは人によっては物足りなくなるかもしれません。

 

それでも、ストーリーに破綻がなく、大団円で終わるので、読み心地はかなり良いです。

官能小説には、ヒロインの女の子に対し虐待に近い仕打ちをするケースがあるのですが、本作品は、そのような描写は全くありません。

 

謙治の恋を、ささやかに応援できる作品になっています。

流石、ベテラン作家らしく、骨太の官能小説であると感じました。

 

したがって、多くの方にオススメできる官能小説と言えるでしょう。

 

□駅員が織りなすラブストーリを堪能しよう

 

いかがだったでしょうか?

今回は、葉月奏太さんの「とろめきの終着駅」という作品をご紹介しました。

 

色々なタイプの女性が複数登場するので、満足度は高いでしょう。

本記事では、「とろめきの終着駅」という作品の主な構成や、見所などをまとめました。

 

既に紹介していますが、ノーマルなプレイが展開されていくので、読む人を選ばない作品であると感じました。

 

とてもオススメの作品なので、ぜひ、読んでみてくださいね。

きっと楽しめるはずです!

 

それでは、次回の官能小説レビューでお会いしましょう。ではでは……。

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