連載官能小説『隣人は占い師』第3回

連載官能小説

連載官能小説『隣人は占い師』第3回

せっかく仲良くなれるチャンスだったのに、それを棒に振ってしまった。

同時に、自分の軽率な言動が、本当にイヤになってしまった。

しかし、間違ったことを言ったのだろうか?

いくら酔っているとはいえ、あんな誘い方は、よくない。

もしも雅也が肉食系男子だったら、香菜をモノにしていただろう。

だが、根が弱く、草食系男子の代表格とも呼べる雅也には、あの場をどう高いすればいいのかわからなかったのである。

最高の出会いから、一気に最悪な展開に流れてしまった。

(やっぱり謝ろう……)

と、雅也は考えた。

ここで仲が険悪になってしまうのは辛い。

何しろお隣さん同士なのだから。

上手くやっていかないと、日々の生活にも支障が出るかもしれない。

 

 

翌日――。

仕事を終えて、雅也は帰宅した。

彼の仕事は、主にタウン誌の制作であるため、取材をして記事を書いていく。

今日は取材した内容を文字起こしする作業を延々としていたのである。

そのため、少し遅くなってしまった。

時刻を見ると、午後八時。

既に辺りは真っ暗になっている。

地方都市であるため、空を見上げると、点々と星が煌めいているのがわかった。

都会では、こうはいかないだろう。

しかし、気分は重かった。

そう。

香菜の一件である。

しかし、考えていても埒が明かない。

とりあえず謝ろう。

彼は自室に戻り、着替えてから香菜の部屋を訪ねることにした。

幸いなことに、香菜は在宅していたようだ……。

「あ、梶田さん」

と、すんなりトビラを開けてくれたのである。

「昨日はすみません。俺、あんまり女性と話したことなくて、変なこと言っちゃったみたいで……」

「いえ、私こそ、軽率でした」

「あの、許してもらえますか?」

「私もごめんなさい。ええと、仲直りのしるしに、これから飲みませんか?」

香菜の問いかけに、雅也は「わかった」と、答える。

雅也は香菜の家にあげてもらい、そこでお酒を飲むことになった。

 

 

香菜の部屋は、かなりファンシーな雰囲気があった。

チェック柄のカーテンや、丸みの帯びた家具、そして、ぬいぐるみの数々。

十代の夢見る女子の部屋であると感じる……。

なんとなく、年に合わないような気がするが、人の趣味にあれこれ言うのは礼儀違反だと感じた雅也は何も言わなかった。

ただ、嬉しくは感じていた。

彼は、女性の部屋に足を踏み入れるのは初めてである。

だからこそ、感動していたのだ。

「ラムでもいいですか? トニックウォーターで割ると美味しいんです」

「それで構いません」

ラムトニックをもらい、軽く口をつける……。

ラムの比率が高く、かなり濃いラムトニックであった。

これでは、すぐに酔ってしまいそうである……。

「私、普段はあんな風に誘ったりはしないんです……」

と、香菜は話し始めた。

香菜が昨日、雅也の自宅に行き、ベッドの中で全裸になったのには理由があったのである。

彼女の職業は占い師。

それ故に、このアパートに住む際に、運勢を確かめたのだそうだ。

その結果、隣に人間、つまり、雅也と相性がいいことわかり、彼女の方からアプローチをかけたのである。

それを知って、雅也は何となく腑に落ちた……。

しかし、自分と相性がいいなんて、本当なのだろうか?

何しろ、雅也は三十歳になっても童貞なのである。

女性に対する耐性は無いに等しい。

酒が進むと、香菜は徐々に大胆になっていく。

彼女の服装は昨日と同じであった。

つまり、大きめのトレーナーにショートパンツ。

これが部屋着なのだろう。

ほっそりとした白い太ももが妙に眩しい……。

女の色気を感じさせるのである。

ピクッとペニスが反応してしまう。

しかし、ここで勃起してしまったら、完全に変態である。

きっと、変態扱いされて関係は終わりを告げるだろう。

雅也はそんな風に感じたからこそ、ペニスの位置をサッと直し、勃起しているのがわからないように工夫した。

あまりの早業であっため、恐らく香菜も気づていないはずだ。

「私、魅力ないですかね?」

と、唐突に香菜が言った。

こんな時、どう答えるのがベストなんだろう?

女性に対する耐性がない雅也は、回答に困ってしまった。

しかし、何か言わなくては……。

その結果、彼が取った選択は、偽らないということであった。

「魅力はあると思います」

「ホントにそう思いますか?」」

「思います」

「でも、昨日は……」

そう言うと、香菜はしょんぼりしてしまった……。

香菜のような美女に誘われたら、普通は嬉しくて堪らないだろう。

しかし、雅也は根っからの童貞心が邪魔して、誘いに乗れなかったのである。

「あの、変な話なんですけど、俺、童貞なんです。もう三十歳なのに……、笑ってください」

と、自分を卑下するように雅也は言った……。

もうどうにでもなれだ。

酒が進み、彼も少しずつ大胆になり始めたのである。

突然の童貞宣言を前に、香菜はグッと黙り込んだ。

やはり引かれているのだろうか?

そう危惧した雅也であったが、香菜は意外な行動を取った。

「梶田さん、立ってください」

「え?」

「いいから立ってください」

言われるままに、雅也は直立不動に立ち上がった。

一体、何をするのだろう。

と、雅也が感じた瞬間、香菜が大胆な行動を取ったのである。

なんと、ずるっと、雅也のズボンを下ろしたのだ。

勃起したペニスが、一気に解放される。

一瞬、雅也は何が起こったのかわからなかった。

しかし、すぐにズボンを下ろされたことに気づく。

「やっぱり、おちん×ん、こんなになっていましたね。チラチラ足を見ていると思っていましたから。梶田さん、意外とエッチですね……」

と、蠱惑的な笑みを浮かべる香菜。

恥ずかしくなった雅也は、ただ黙るしかなかった。

それでも香菜は止まらない。

何を思ったのか、彼女はペニスを扱き始めたのである。

柔らかい手のひらの包まれると、淡い快感が降り注ぐのがわかる。

「冗談でしょ。嬉しいです。私の魅力をわかってくれたみたいで」

「う、ぅぅ、クぅ」

と、嗚咽を漏らす雅也。

こんな風にして、誰かに手コキをしてもらった経験などない。

彼は、風俗にすら言ったことがないのだ。

つまり、ここから先は未体験のエリアであった。

「梶田さんのおちん×ん、とっても大きいですね。ホントに童貞なんですか?」

「童貞だよ。ホントに……」

「なら、味見させてください。童貞の味を味わいたいんです」

そう言うと、香菜はシコシコとペニスを扱き始めた。

既にペニスはいきり立っている。

はち切れんばかりにそそり立っているのである。

それはまるで、凶悪な凶器のようにも見える。

香菜は慣れているのだろうか?

手コキの動きは、非常にスムーズであった……。

ただの占い師ではない。

そんな風に思えた。

「梶田さんは、私の運命の人なんです」

と、香菜は言った。

それを受け、雅也は繰り返す。

「運命の人?」

「そうです。占いの結果、そう出たんですよ。一つ言っておきますけど、私の占いって、結構当たるんです。有名なんですよ」

自分にもようやく春がやってきたのだろうか?

長すぎる雨が、とうとう止んだような気がしていた。

こんな美しい人が、運命の人だったら、とても嬉しい。

〈続く〉



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