連載官能小説『隣人は占い師』第5回

連載官能小説

連載官能小説『隣人は占い師』第5回

濃密なフェラチオされた雅也であったが、その後、行為を進められなかった。

本来なら、今度は香菜を気持ちよくして、そのままセックスに移行したいところであったが、どうしていいのかわからなかったのである。

いたたまれなくなった雅也は、香菜に挨拶をすると、そのまま彼女の家を飛び出してきてしまったのだ。

そして、自室のベッドの上で、猛烈に後悔していた。

(俺は何をやっているんだ)

自分を責めまくる。

どうして逃げてきてしまったんだろう。

あそこで踏んばらなければ、香菜に恥をかかせてしまう。

折角、フェラチオまでしてくれたのに……。

自分はそのお返しができていない。

雅也はがっくりと項垂れると、ベッドの上で悶々と唸った。

 

 

翌日――。

今日も朝から仕事である。

正直、今日はやる気が起きなかった。

その理由は決まっている。

香菜の家から逃げるように帰ってきてしまったためだ。

あのヘタレな行為が、脳裏にこびりつき、やる気を低下させているのである。

玄関を出て、会社に向かおうとする。

すると、丁度香菜の自宅のトビラが開いた……。

思わず見つめてしまう。

その結果、視線が交錯した。

「あ、雅也さん。おはようございます」

と、香菜は言った。

その口調は穏やかである。

同時に、怒っているようには感じなかった……。

「う、うん、おはよう」

「これからお仕事ですか?」

「そ、そんなところ」

「ちょっとそこまで歩きませんか?」

聞けば香菜はまだ仕事まで時間があるので、近所を散歩するらしかった。

それに合わせて、会社の途中まで雅也も歩いた。

「あの、今日の夜も一緒に食事しませんか?」

と、香菜が言ってくる。

この問いかけは、素直に嬉しい。

「いいけど……、そ、その、昨日はゴメン、途中で帰っちゃって」

「いえ。大丈夫です。その代わり、今日は最後までしましょうね」

と、香菜は笑みを零した。

その笑みはまるで天使のようでもあった……。

最後まですると、香菜は言ったのである。

最後まで……。

つまり、セックスをしようという意味だろう……。

となると、自分は今日、童貞を卒業するのである。

長いトンネルから、ようやく抜けたような気分になる。

結局、二人は途中まで歩き、その後別れた……。

その日、雅也はセックスのことが気になって仕事が全然できなかった。

ようやく仕事を終えて帰宅すると、香菜からラインで連絡が入った。

二人は、連絡先を交換し合っていたのである……。

女性とラインができるなんて夢のようだ……。

雅也はすぐにメッセージを確認する。

メッセージによると、これから帰るから、雅也の家で待っていてほしいとのことだった……。

この後すぐやってくるらしい。

雅也は散らかった部屋を片付け、料理の準備を始めた。

今からやってくるということは、あまり凝ったものは作れない。

手早く作れる、野菜サラダに、丁度豚肉があったので、生姜をすりおろして、生姜焼きを作った。

ご飯は冷凍してあるから、レンジでチンをして温めるだけである。

そうこうしていると、玄関のインターフォンが鳴り響いた。

丁度味噌汁を作っていた雅也は、いったん火を止めると、玄関のトビラを開けた。

すると、仕事終わりの香菜が立っているのがわかった。

占い師の格好はよくわからないが、シンプルな服装である。

白のプレーンなブラウスに、パンツスーツを合わせている。

シックなスーツであり、彼女の雰囲気によく合っていた。

「ちょうどよかった。ご飯できたんです」

と、雅也は告げる。

香菜も嬉しそうな表情を浮かべながら、室内に入ってきた。

「いい匂いですね。生姜焼きですか?」

「はい。よくわかりましたね」

二人は、仲良く一緒に夕食を食べた。

それは楽しいひと時である。

こんなにも幸せでいいのかと、雅也は不思議な気持ちになった。

食事を終えると、香菜がおもむろに立ち上がり、

「あの、シャワー浴びてくるんで、一旦家に帰りますね」

「はぁ、俺の家のを使ってもいいですよ」

「いいんですか?」

「もちろんです」

香菜はシャワーに消えていった。

残された雅也は悶々として気持ちになってしまう。

香菜がシャワーを浴びてくるというのは、恐らく昨日の続きをするためであろう。

つまり、雅也は今日男になるのだ……。

嬉しい気持ちもあるが、緊張感に包まれる……。

上手くできなかったからどうしよう?

そんな不安な気持ちが彼を襲うのであった……。

やがて、香菜がシャワーから上がってくる。

服は着ていない。

纏っているのは、雅也が貸した大判のバスタオルだけである。

その姿を見ただけで、雅也は理性が保てなくなっていった。

「お、俺もシャワー浴びてくるよ」

「雅也さんはそのままでいいです」

「でも、汗とか掻いてるし」

「雅也さんの匂いが消えてしまいます。ですから、そのままでいいんです」

強引に押し切られ、雅也はそのまま立ち尽くした。

すると、香菜がそばにやって来て、抱きついてきたのである。

それを受け、雅也もヒシっと彼女を抱き締める。

小さい。

同時に、ものすごく柔らかい。

さらに、ふんわりとした馨しい香りが漂ってくるのだ。

これは、自分の自宅にあるボディーソープの香りだが、香菜が纏うと、まったく別の匂いに感じられた。

「雅也さん、キスはしたことありますか?」

と、香菜が尋ねる。

もちろん、雅也はキスの経験すらない。

今更格好つけても仕方ないだろう。

彼は正直に告げた。

「俺、キスもしたことないです」

「じゃあ私が初めてなんですね。なんか嬉しいです」

クスっと相好を崩すと、香菜はそのまま顔を近づけてきた。

そして――。

――んちゅ。

静かなキス音が聞こえたような気がした。

雅也にとっては初めてのキスである。

それは、濃密な味であると感じられた……。

香菜の唇は、ぽってりとしており、水分を含んでいる。

彼女は、シャワーを浴びたばかりだというのに、しっかりとメイクをしていた。

雅也に可愛いと思ってもらいたいから、シャワーを浴びた後に、もう一度メイクをしたのである。

「香菜さん……、お、俺……」

「大丈夫。そんなに緊張しないで」

雅也の緊張はピークを迎えた。

香菜は取りなすように、雅也を落ち着かせると、そのままベッドに移動した。

そして、バスタオルを脱いでいく。

下に下着は身につけていない

つまり、生まれたままの姿なのである。

「雅也さんも脱いでください」

「う、うん」

雅也も服を脱ぐ。

この時、ペニスは熱く反応を示し、いきり立っていた。

ドクドクと脈打ったペニスは、赤黒く変色し、屹立している。

〈続く〉



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