連載官能小説『キャンプ場から始まる潤蜜関係』最終回
彼女はその昔、付き合っていた彼氏がいたが、色気がないと詰られていたのである。
それで深く傷つき、自分に自信が持てなかった。
美香子や絢萌は、女性らしいカラダつきをしているのに、自分は幼い体型で、魅力がないと思っていたのである。
しかし、誠二は自分を求めてくれる。
それが、純粋に嬉しく感じられた。
同時に、女として見られていると感じ、自信を取り戻せたのである。
乳房を弄られながら、膣内を掻き回されると、本当に気持ちいい。
天にも昇るような気分になるのであった……。
やがて、誠二はプクっと膨らんだ乳首を指で弄り始めた。
コリコリと摘まむように刺激していくと、峻烈な快感が、由美を襲っていく。
「んぁ、ぁん、気持ちいい……、誠二さん、気持ちいいですぅ」
「俺も気持ちいいですよ。由美さんのおま×こ、ち×ぽをキュッと締めつけてくれるんです」
由美の蜜壺が、さらに締まりを見せた。
キュンキュンと痙攣しているようである……。
その時の締めつけはすさまじく、ペニスが圧搾されるような気持ちになっていくのであった。
「うぉぉ、由美さん、おま×こ締めすぎです……」
と、あまりに刺激に嗚咽を漏らす誠二。
しかし、それさえも心地いい。
「ご、ごめんなさい。すごく気持ちいいから、自然とあそこが締まってしまうんです。わざとじゃありません」
顔を真っ赤にしながら、由美は叫んだ。
彼女の火照った顔が、オレンジ色の炎に照らされて、神々しく見えるのであった。
この誰もいない洞穴の中で、二人で情交を楽しんでいる。
何だが、タイムスリップしたかのような気持ちになる。
野性的な感情が湧き出してくるのである……。
このまま由美をもっと愛したい。
たっぷりと堪能して、溶けてしまいたい……。
と、そんな風に誠二は感じ始めた。
やがて、由美のアクメも強くなっていく……。
ゾクゾクとした悦楽がカラダ中を包み込んでいくのである。
秘唇がヒクヒクと震え、痙攣を始めた。
また、陰部からトプっと子宮頸管粘液があふれ出してくる。
その魔性の香りが、辺りを包み込み、誠二をさらに興奮させていくのであった。
「由美さん、イキそうなんですか?」
と、誠二は尋ねた。
彼もそれなりにセックスの経験を積んできたつもりだ。
女性のカラダの変化には敏感になりつつある。
美香子や絢萌とのセックスを通して、大きく成長したのだ。
「はい、もうなんだかわけがわからなくなって、とにかくに気持ちいいんです。イッてもいいですか?」
「もちろんです、由美さんのイクところを俺に見せてください」
途端、由美のカラダがガクンと跳ねた。
そして、オルガスムスに包まれていく……。
女性の絶頂感は、男性に比べると長く続く……。
じっくりと染み渡るように広がっていくのである。
そんな心地いい悦楽を覚えながら、とうとう由美は果てた。
「あぁん、ダメェ、イク! イッちゃうのぉ……」
劈くような嬌声をあげて、由美がガクリと項垂れた。
そして、カラダを小刻みに震わせながら、快感を味わっていく。
「由美さん、これで終わりじゃないですよ。今度は後ろからヤラせてください」
と、誠二は哀願した。
何しろ、彼はまだイッていないのである。
ここでプレイを止めてしまったら、生殺しもいいところであろう。
とにかく、止めるつもりは、毛頭なかった……。
腰が砕けそうになっている由美を立たせると、岩壁に手をつかせ、後背位からの挿入を試みる。
つまり、立ちバックで挿入するのである……。
この体位は、絢萌との情交で経験済みだ……。
恐らく、問題なくできるであろう。
そのくらい、今回のセックスには自信があったのである。
由美をガニ股にさせて、後ろからペニスを挿入していく。
かなり薄暗かったが、炎の明かりがあったので、すんなりと挿入できた。
そして、由美の臀部に手を置いて、リズミカルに腰を振り続ける。
(バックからの挿入。これも堪らないぞ)
と、誠二は感じていた。
腰を動かすほどに、快感がやって来て、耐えるのがしんどくなる。
「由美さん、後ろからち×ぽを挿れられるのはどうですか? 感じますか?」
と、誠二は問うた。
すると、由美はカラダを小刻みに蠢動させながら、
「あぁん、後ろからされると、なんだか動物に交尾みたいです、でも、興奮しちゃいます……」
「野性的なセックスですよね? 俺もすごく気持ちいい……、このままイキたいです」
と、誠二は強く叫んだ。
この心地よさを、存分に味わっていたい……。
そんな欲望に覆われていくのであった。
彼は、どんどんと抽送のペースを速めていった……、
腰を動かすほどに、強いアクメを覚えていく……、
段々と限界が近づいてくるのがわかる。
しかし、それでも彼は動きを緩めなかった。
行けるところまで行ってやる。
そんな心意気が垣間見えた。
高速で腰を動かしていき、立ちバックの姿勢で由美を犯していく。
何だか、激しい征服感が湧き上がってくるではないか。
愛しの由美を屈服させている……。
そんな独特な感覚が浮かび上がるのである……。
それと同時に、激しい射精感を覚え始めた……。
もう、あまり長いこと持たないであろう……。
「うぉぉ、由美さん。俺、そろそろイキそうです……。中に出してもいいですか?」
と、誠二は強く言った。
すると、由美はそれに応え、
「はい。中に出してください、中で誠二さんを感じたいのぉ」
その言葉を聞いた誠二は、残された力をフルに使って、抽送をしていく。
快感の塊みたいなものが、ペニスを通じて全身に広がっていくのであった。
(うぉぉ。すごく気持ちいいぞ。ち×ぽが破裂しそうだ)
と、そんな風に考えながら、誠二は突きの一撃を繰り出していく。
対して、由美も再度、絶頂を迎え始めた……。
カラダ中が性感帯になってしまったかのように、とにかく些細な刺激でも、圧倒的な快感に変わるのである。
「んぁ、あぁん、誠二さん、私もイク! イッちゃう!」
と、由美が強く叫んだ。
彼女の嬌声が、洞穴の中に響き渡っていく……。
そして、次の瞬間、とうとう誠二も牡の欲望を炸裂させたのであった。
ビュルビュルと、白濁色のスペルマが膣内に注がれていく。
この時の感覚は、やはり、素晴らしいものがある。
尿道を駆け巡る精液。
同時に、それが一気に破裂していくかのように鈴口から噴き出していく。
中出しの素晴らしい喜悦を味わいながら、誠二は、由美を後ろから羽交い絞めにした……。
二人の濃密なセックスはこうして終わりを迎える。
セックスを終えた二人は、炎の前で横になった。
先ほど少し外の様子を見てきたら雨は大分小雨になっていたのである。
明日になれば、問題なく下山できるだろう……。
とりあえず一安心である。
*
翌日――。
雨は上がり、二人は無事に下山できた。
そして、その別れ際に、
「由美さん、今度は二人でキャンプに行きましょう」
と、誠二は由美を誘ったのである。
すると、由美は、莞爾として笑いながら、
「はい、よろしくお願いします」
と、溌溂として声で答えた。
二人の交友関係は、まだまだ始まったばかりである。
しかし、今後も続いていくだろう。
キャンプから始まる潤蜜関係は、今まさに、始まったのである――。
〈了〉
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